アニエスベーメンバーシップ新規入会&ご購入で500ポイントプレゼント!

my agnes b. story
MENU
CLOSE

20

20/40

interview

のん

俳優・アーティスト

いいところだけを見せる
表現者ではいたくない

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」放送から10年が経ち、今年7月に30歳の誕生日を迎えた、のん。これまで俳優としてだけでなく、音楽、ファッション、映画、アートの世界で唯一無二のアーティストとしてボーダレスに活動してきた彼女。「好き」を追いかけることで開いていく、未来について話を聞いた。

これまでもアニエスベーとのコラボレーションをされてきた、のんさんですが、アニエスベーの洋服には、どんな印象がありますか?

かわいくてすごく品があって、着ているだけで、映画に出てくる主人公みたいに、情景やストーリーが浮かんでくる。それに、少年少女という感じではなくて、大人と子どもの間みたいな雰囲気があって、そういう意味でもキュンとくるというか、青春を感じます。

のんさんの表現するものも、青春感がありますよね。

青春感やキュンとくることが自分も大好きで、大事にしてるから、そういうところは共通するなと思います。それに、アニエスベーを着ていると、意思の強さは伝わるんだけれど、ギラギラしてない。街に溶け込んでいるんだけれど、ちゃんと強い人に見える気がします。

アニエスベーとの取り組みの中で、思い出に残っていることはなんでしょうか?

最初のコラボレーションで、お花屋さんで花柄のアイテムを着て撮影したのがすごく楽しかったですね。花柄がすごく好きなんです。普段から自分でも探しているけれど、あまり似合うものが見つからなくて。でも、あの花のモチーフのアイテムは全部かわいくて、自分にも似合っている気がしたから、それが嬉しかったことが印象に残ってます。

花柄に惹かれてしまう理由ってあるのでしょうか?

私は海を舞台にした作品に出ることが多くて、海の人だと思われがちなんですけど、兵庫県の山育ちなんですよ。だからか、自然を感じさせるような、草原の中に広がるお花畑みたいな花柄にはぐっときますね。

のんさんが表現をするときに、原動力となっているものとは?

一番は、見てくれる人のリアクション、反応があること。「グサっと刺さりました」とか言われると嬉しいですし、人の感情を動かすことができるということが喜びです。それがあることで、次も頑張るぞと思えるし、何か作ったり、演じたりするときも、あんなふうに感じるものを目指したいと燃えますね。

それがどんな表現であっても、反応があることが嬉しいんですね。

そうですね。何でもよくて、「ゾッとした」とか「なんか気持ち悪かった」とかも嬉しい。これは、全部に共通していると言えるかもしれないですが、複雑な表現の方が好みなんですよね。 例えば、笑ってるようにも見えるし、悲しそうにも見えるみたいなシーンがあると、よし、腕の見せどころだ!という気持ちになる(笑)。 もちろん、ハッキリした感情もあるんだけれど、なんかモヤモヤして、自分で自分の感情が定まらないときってあるじゃないですか。いくつもの感情が拮抗しているような瞬間をカメラに撮ってもらったり、そういう作品を残せたりすると、一番気持ちいいですね。見る人によって、違う理由で感情移入できるものが好きなんですよね。

20代は表に出て話すことがそんなに得意ではなかったそうですが、そうすることに前向きになったのには何か変化があったのでしょうか?

20歳の頃は、話せなくていいと思ってたんですよ。役者一本でやっていましたし、演技している自分について語る必要はないというか、作品自体をPRするために、ふたつくらい言葉を持っていればいいやくらいに思っていて。でも、のんとして自分で物を作るようになって、それについて説明しないといけないんだと思ったときに、しゃべらなきゃ!と重い腰が上がりました。今は決めているんです。大きい声で、ちゃんと語尾を叩きつけるようにしゃべるっていうことを(笑)。でも、しゃべることに前向きになれたのは、本当にここ3年ですね。

7月13日の誕生日に「Lula BOOKS」からリリースされた、アートブック「Non」で、変わらない自分勝手さを受け止められるようになったのが変化だと書かれていたのが印象的でした。素直に自分を受けいられるようになったきっかけとは?

俳優として、脚本を読んで、キャラクターを解釈するときは、いいところの部分だけを見せるような表現は面白くないと考えられるんだけど、自分だけの表現に立ち返ると、その考えを排除してしまうところがちょっとあったんです。でも、のんになってから、作り手として自分自身を出さなきゃいけない。役名がついてない状態でいろんなものを表現しなきゃいけなくなって初めて、「いい子だよね」だけで終わる人に見られたくないとか、弱そうに見られたくないとか、 そういう欲が湧いてきて。そこから、うまくしゃべろうというよりは、うまくしゃべれないという不器用なところもちゃんと認めて、そこを表現していくのが自分に合ってるなと思うようになりました。作品、映画、ドラマ、バラエティに出ている人を見ていても、誰かと接しているときでも、そういうウィークポイントを見つけると、グッと入り込めるものだなと。だから、そういう部分を自分でちゃんと見据えようという気になりました。

自分が不器用だとか弱点だと思っているところは、意外と周りから見たら個性だったり、魅力だったりする可能性もありますからね。

そうなんですよね。でも私、自分がそんなに話せてないと思ってなかったんですよ。自分では、頭の中で考えているから、言った気になっているんですよね。以前、テレビのバラエティの番宣に出たときに、しばらく黙ってたことがあって。そのまま放送されたんですけど、こんなにも黙ってたんだと自分でびっくりして。あまりにも沈黙が多いんで、「竜王戦か」って言われたことあります(笑)。昔、中森明夫さんにインタビューされた記事で、黙っていた箇所が全部「……」になっていたこともありました。いじられてるなとは思いましたけど(笑)、これもありなんだ、新しいなとそれは気に入りました。

のんさんは、どちらかというと、活字化される前の「……」の中にあるものを大事にしている印象があります。

“てんてんてん”、好きですね。セリフの中でも「……」を表現するのが好きです。

映画やMVの監督、主演もしていますが、その二つを両立するのは難しくないですか?

やっぱり、演じるときと、監督をしているときの脳みそは全然違うんだなと思って、その切り替えはすごく難しいです。カメラが回ってない時間はずっと、撮りたい映像について神経を研ぎ澄ませているんですね。だから、ハイになっている作り手側の自分が、俳優の自分を邪魔することがあって。アドレナリンがバーッと出ているようなシーンを演じることって、そこまで多くないので、基本的にアドレナリンを抑えて沈めないといけないのは大変ですね。

年齢を意識する必要はないとは思いますが、30代になったことで、20代よりも楽になったという部分はありますか?

生きやすくなりました。20代の頃はわけもわからず、若輩者という目で見られている気がしていたので。やっと大人として認められたと肩の荷が下りる感じがありました。そうなったことで、求められるもののハードルが少し上がることはあるかもしれないですが、その方が楽だなと思います。私は、「この人、めっちゃなめてきてるな」という人がいたとしても、びっくりさせてやろうとかあまり思えない方なんですが、ちょっと天邪鬼なところがあるので、あらかじめハードルが高く設定されていると、頑張ろうと思える。褒めて伸びるタイプ(笑)。

「あまちゃん」放送から10年経ちましたが、当時の自分を振り返ってみて思うことはありますか?

改めて見直すと、 やっぱりそのときにしかできない演技をしてるから、すごく興味津々で新鮮に見れましたね。19歳から20歳の間の11か月ほどかけて撮っていたので、日によって自分がめっちゃむくんでいて、目が腫れてたりするのが面白くて。自分にしかわからないような変化を見つけるのが楽しいなと。今は睡眠のこと、食事のこと、肌が荒れないようにとかめちゃくちゃ気をつけていますが、当時はもう演技のことしか考えてません!みたいな感じだったので。

これから30代の10年を、どのように楽しみたいと考えていますか?

歳を重ねるごとに、どんどん自由になっていく感覚はありますね。本当に未熟な部分やうまくできないことが自分にはあるけれど、経験を経ると、どんどん、あ、こうやればいいんだという発見があるじゃないですか。そういう発見がもっともっとたくさん見つかると思うので、そういうのを全部生かして、自分の表現につなげられるなという予感がしていて、それが楽しみです。

PROFILE.

のん

俳優・アーティスト

1993年兵庫県生まれ。作優、音楽、映画制作、アートなど幅広いジャンルで活動を行う。2017年に自ら代表を務める新レーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足し、音楽活動を開始する。2022年、自身が脚本、監督、主演を務めた映画作品「Ribbon」が公開され、映画作品「さかなのこ」で第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞、映画作品「天間荘の三姉妹」でも主演を務めた。そして30歳を迎える2023年、6月に「この日々よ歌になれ」を先行曲としたセカンドフルアルバム「PURSUE」をリリース。7月には「Lula BOOKS」からアートブック「Non」を発売した。

INSTAGRAM YOUTUBE

Photography: Naoto Usami,
Styling: Mayu Takahashi,
Hair & Make-up: Shie Kanno,
Interview: Tomoko Ogawa

  • 新規入会で500Pプレゼント

    新規入会で500Pプレゼント

    店舗とオンラインショップで使える
    ポイントサービス

    詳細を見る
  • ギフトラッピング

    ギフトラッピング

    517円(税込)にて承ります
    メッセージカードも添えられます

    詳細を見る
  • 配送料無料

    配送料無料

    33,000円(税込)以上ご購入で送料無料
    1週間以内にお届けします

    詳細を見る
  • eco梱包eco梱包

    ECO梱包

    サステナブルな梱包資材でお届けします

    詳細を見る