映画

アニエスベーにとって映画は音楽と同様、重要なものです。アニエスベーショップに入ると、1番に目に入ってくるのは映画のポスターです!映画のポスターは初期の頃からアニエスベーショップを飾り、アニエスベーのオリジナルの映画ポスターのコレクションは希少なものです。モノクロフィルムへの愛情、ヌーヴェルバーグの気取りのないエレガンス。アニエスベーがデザインするグラフィカルなラインや自身が監督するコレクションフィルムはアニエスベーの映画に対するオマージュです。映画はアニエスベーにとって直感的なインスピレーションの源なのです。

アニエスベーによる映画衣装

60年代半ば、ウィリアム・クラインはアニエスベーに映画『ポリー・マグー、お前は誰だ?』の衣装デザインを依頼しました。「黒と白のボーダーの好み」が一致していたからです。またあるときアニエスベーは、フランソワ・トリュフォー監督の『日曜日が待ち遠しい!』の中でファニー・アルダンが、アニエスベーのデザインした腕時計をしていることに気が付いて驚いたこともあります。その後、まだ無名だったクエンティン・タランティーノ監督が『レザボア・ドッグス』のために、アニエスベーのロサンゼルス店の商品を大量に購入。その頃からハーヴェイ・カイテルとの交友関係が始まり、10年後に、ジョン・トラボルタが『パルプ・フィクション』のために革の襟が付いたアニエスベーのジャケットをオーダーしています。ジム・ジャームッシュ監督、ロバート・デ・ニーロ、デヴィッド・リンチ監督とも交友関係を結び、中でもリンチ監督は25年来に渡り、アニエスベーのシャツと細いネクタイと黒いジャケットを愛用しています。アニエスベーはシャツに「コッポラ」や「パゾリーニ」、ジャケットに「スカーレット」、ワンピースに「ヴィッティ」といった名前を付け、Tシャツにデニス・ホッパー、ジョナス・メカス、ハーモニー・コリンやデヴィッド・リンチの作品をプリントしています。

『わたしの名前は...』

アニエスベーの初の長編映画作品『わたしの名前は…』は2014年4月23日(水)にフランスで公開されました。このフィクション映画には、ダグラス・ゴードン、ルー=レリア・デュメールリアック、シルヴィー・テステュー、ジャック・ボナフェ、マリー=クリスティーヌ・バロー、ジャン=ピエール・カルフォンらが出演。ヴェネツィア国際映画祭、ニューヨーク映画祭、MoMa、アブダビ映画祭、東京フィルメックス、グラスゴー映画祭、香港国際映画祭などでも上映されました。

あらすじ:3人きょうだいの長女である11歳の少女の家出を描いたフィクション。家を空けがちな母親、少女を虐待する父親、ナイーブで現実を理解できない祖母。遠足の日に少女は姿を消し、とあるトラックに乗り込んだ。スコットランド人のトラックドライバーを道連れに展開する素晴らしくも悲劇的なロードムービー。「人生にまつわる様々な学び、出会い、「愛はいったいどこに?」
「私は偏見に立ち向かう映画を作ることで、判断を急ぎすぎると真実を見誤ることがある、ということを伝えたいと思いました。さらに深刻なのは、罪を取り違えてしまうこと。私はこの旅を「挿話的な」期間として描き、また彼らの間に確かに存在するとても静かで純粋な愛情を描き出したかったのです。もちろんこれは私自身の話ではありませんが、自分が何について語っているのかは分かっています」アニエスベー

『AGNÈS B. CINÉMA !』 コレクションDVD

国境を越えてパワフルかつユニークで貴重な映画に焦点を当てたいという共通の想いから、2008年、ポテムキンとアニエスベーは共同でアニエスベー シネマDVDコレクションを作りました。両者の専門性と資本力を生かして、古典名作 (マルセル・カミュ、ジャン・スプスタイン、ニキータ・ミハルコフ、アンドレイ・タルコフスキー等)、新進気鋭の作品 (アラン・クラーク、ジョナス・メカス、ニコラス・ローグ、ロイ・アンダーソン、ハーモニー・コリン)、そして話題の新作 (レオス・カラックス、ラース・フォン・トリアー、デヴィッド・リンチ)など100作品あまりのラインナップを揃えています。DVDコレクションは常にメディアから高い評価を受けており、中でもフランスの映画批評組合から『エリック・ロメール全集』 DVD BOX (2013) と『ヴェルナー・ヘルツォーク』 DVD BOX 1~3巻がDVD BOXグランプリを、『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル (2015)』 DVD BOXがその年のCuriosity賞を受賞しました。

シネマテーク・フランセーズ

アニエスベーは長年に渡り、パリにあるシネマテーク・フランセーズを支援しており、「シネマテーク・フランセーズの友の会」に創設時より参加してきました。2009年にはジャック・タチの展覧会のパートナーとなり、2012年の「もう一つのシネクラブ」の誕生当初から監修役を務め、さらに『Scorsese, The exhibition』 (2015)、 『Gus Van Sant』 (2016)、『Mômes et Cie 』(2017) や『Chris Marker』 (2017)など、シネマテーク・フランセーズによる大規模な展覧会のサポートをしてきました。

映画祭

アニエスベーはこれまで数多くの映画製作や映画に関わるプロジェクトを支援してきました。現在は映画の上映やサラエボ映画祭、カンヌ映画祭の監督週間、マルセイユ国際映画祭、モンペリエ地中海映画祭など、多くの映画祭をサポートしています。

サラエボ映画祭 1993年

1996年よりサラエボ映画祭の後見人を務めるアニエスベーは2014年、映画祭20周年の際に映画祭のディレクターであるミルサド・プリヴァトラよりサラエボハート名誉賞を授与されました。「サラエボハート」賞はカンヌ映画祭のパルム・ドールに匹敵するもので、そのトロフィーは、1993年のサラエボ包囲直後にアニエスベーがデザインしたハートを大きく象ったものです。そのハートのピンバッジはアニエスベー全店で販売され、売上金はサラエボ市民の食料や薬を送っていた「プルミエール・ユルジャンス」という団体へと寄付されました。現在、アニエスベー財団・基金は「サラエボハート」コレクションの売上収益を、「WARM財団」に寄付しています。この団体は、サラエボ包囲の際にサラエボ市の守備を請け負っていたディヴィアック将軍によって設立され、サラエボ戦争によって孤児となったり、後遺症に苦しんだりしている子供たちが学校や大学に復学し、教育や余暇の活動に参加できるよう支援を行っています。「私はサラエボに心を捧げました」シンプルで誠実なハート。アニエスベーはサラエボの街のシンボルとなったこのハートについてこう語っています。

映画へのオマージュ

アニエスベーは映画が大好き!当時カンヌ映画祭のディレクターであったジル・ジャコブに「最高にクリエイティブで、直感力の鋭い生粋の映画愛好家」と評されたアニエスベーは多くの映画祭 (カンヌ映画祭批評家週間、アメリカ映画協会、サラエボ映画祭など)をサポートしています。映画からインスピレーションを受け、映画祭に招待され監修を一任されるという名誉を得ているアニエスベー。ショップの壁に常にコラージュされている映画のポスターは、アニエスベーの映画への愛情を強く表しています。

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